バラを育てる農家さんに出会いました。
妥協をせず、ひたむきに1本1本と向き合い、
美しいバラを届けています。
一方、大切に育てたバラが
そのまますべて出荷できるわけではなく、
中には生花としての条件をクリアせず
そのまま廃棄されてしまう
「くずばな」もあります。

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本当は「くず」ではないバラ。
愛情をかけて育てたすべてのバラに
それぞれの用途を見つけ、
手に取った方を笑顔にしたい。
1本のバラも「くず」と呼ばせたくない。
そんな願いからはじまるプロジェクト。
シンプルでわかりやすい、
純な思いに支えられての発足です。

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バラ農家のみなさん、
工業技術研究所や大学の先生たち、
静岡県の関係者。
たくさんの人々が知恵を出し合い、
静岡のバラでワクワクを生み出します。
今まではただ捨てられるだけだった花たちが、
アッと驚くような姿で
みなさまの前に登場するかもしれません。

静岡生まれのバラ、
その美しさと秘められたパワーを、
新しいカタチで伝えます。

静岡バラプロジェクト始動。

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ABOUT静岡バラプロジェクトとは?

バラで地域を活性化し、幸せを創出します

静岡はかつて日本一の切りバラ生産地でした。
しかし異常気象による高温障害等の影響で、近年その出荷量は落ち込んでいました。
そんな状況下、あるニュースが地元新聞に掲載されます。
“ 過酷な環境下での農作物を安定生育可能に。”
静岡県商工会議所と静岡大学の共同研究により、植物の耐暑性を高め、
農作物の安定育成につなげる野草抽出エキスの開発に成功したとの内容でした。

この研究成果を静岡のバラにも!
野草抽出エキスを使ったバラ生育の呼びかけにバラ農家さん、
静岡県や市の職員さん、地元企業の方々。
さまざまな分野の人のつながりが生まれました。

この交流がきっかけとなり今回のプロジェクトの核となる、
生花として出荷されるバラの影で、
咲いても捨てられるだけの「くずばな」の存在が明らかになったのです。
せっかく咲いた花を捨てるなんてもったいない。
1輪でも多くのバラに新しい活用法を見つけてあげて、
バラの加工など新しい産業を通じ静岡を活性化させ、
さらには日本中のみなさんに静岡のバラで幸せを届ける。
そんな思いが込められたプロジェクトです。

静岡バラプロジェクト
代表理事 高田 勝己

静岡バラプロジェクト代表 高田 勝己

BACKGROUND静岡バラプロジェクト誕生の背景

野草成分「サンギナリン」×静岡のバラ
両者の結びつきで広がった可能性

プロジェクトのきっかけとなったのは
静岡大学の先生が発見した「サンギナリン」(野草の一種であるタケニグサ由来)。
この成分をバラに活用することでバラはより美しく、よりたくましく育つことがわかりました。
夏の厳しい日照りにも負けず、強くたくましく育つ静岡のバラ。さらに研究を進めていくと、
サンギナリンで育てられた静岡のバラにはバラ本来の香りを構成する癒し成分が、
更に多く含まれていることがわかってきました。
西洋バラとはまた違う、日本だけ、いえ、静岡だけのバラの誕生です。

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DEVELOPMENTさらに広がる、バラの活用法

心を落ち着かせる効果を持つ香りの成分
「ティ−ローズエレメント」を活かして

静岡で育てられるハイブリッドティーローズには
ストレス軽減やリラックス効果などの作用を持つ「ティーローズエレメントとよばれる
香り成分がもともと豊富に含まれることがわかっていました。
そして偶然にも今回、野草成分「サンギナリン」を育成に使うことで
そのティーローズエレメントまでもが高められることを発見。

こうして、静岡のバラが持つさらなる可能性が見出されたのです。

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POTENTIALITYPOTENTIALITY静岡バラプロジェクトの可能性

これまで、バラといえば「切り花として出荷するもの」
「出荷条件に満たない場合は仕方がない」と、
花びらを捨てるしかなかったバラ農家のみなさんも、今では
バラの香り成分や癒し効果、そこから生まれる新たな商品に
大いなる可能性を感じています。
見て楽しむだけでも十分に価値のあるバラですが、
そこからさらに前進し、新しいカタチの楽しみ方を──

静岡バラプロジェクトは、いま始まったばかりです。

POTENTIALITY

MEMBERSバラプロジェクトのメンバー

  • 写真:栗田 宏昭さん

    栗田 宏昭さん
    JAしみず バラ部会 部会長

    生産者として、せっかく咲いた花をそのまま消費者に届けられればそれが一番ですが、実際捨てざるを得ない部分はどうしてもありました。それがカタチを変えて役立つなら本当に素晴らしいと思います。今回のプロジェクトは、商品企画やプレゼンをしてくれる企業、成分の研究をする大学の先生方など多方面のプロが集まっているので、餅は餅屋で、農家だけではできないことが実現できますよね。僕ら自身も勉強になるし、自分たちは栽培のプロとして少しでもいい花を作っていきたいですね。

  • 写真:草ヶ谷 伸幸さん

    草ヶ谷 伸幸さん
    草ヶ谷バラ園

    売り物にならない花を使って違うものに加工するというのは、みかんをジュースや缶詰に変えるのと同じ感覚です。これから先もできる限り質のいいものを生産していきたいですが、その中で「本当は使えるんだけどな、もったいないな」と思いながら捨てていたもの、今までは0円の価値だったものが売れるようになるわけです。そういうものをずっと探してはいましたが、今回ようやく実現するんだなと非常に期待しています。異業種の方と関わりが持てていろいろな情報交換ができることも大きなメリットだと感じています。

  • 写真:鈴木 清吾さん

    鈴木 清吾さん
    鈴木バラ園

    以前静岡は日本一のバラ生産地でしたが、日本一になりたくてなったわけではなくて、下を向いて黙々と仕事をして、ふと顔を上げたらナンバーワンになっていた、というのが実際のところ。これからは時代の変化や市場のニーズなども見据えながら、オンリーワンの産地を目指すのがいいのかなと思います。昔、友達から「現状維持はマイナスだ」といわれた言葉が今も耳に残っていますが、少しずつでも改革していきたいですね。バラ部会を通してほかの生産者のみなさんにも呼びかけていますが、ご自身でプロジェクトの中身を実感していただいて、仲間を増やしていけたらなと。

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